〔島豆腐麺あれこれアレンジ〕

 沖縄旅行に行ったことがある方は、誰でも一度は食べたであろう島豆腐。本土のものよりずっしりと重く、チャンプルーに入れても大きく型崩れしません。その特性を生かしながら、糖質制限中華料理店・グルメエッセンスの小浜尚仙さんが監修して完成したのが島豆腐麺。大豆特有のエグみがなく、さまざまな料理にアレンジすることができます。

 1食150gあたりの糖質が1.6gですから、こりゃもうゼロみたいなもの。ちょっと甘味のあるタレをつけて食べても、合計20gなんてことにはなりそうもない。これ、私たちMEC党員がときどき食べる変化球料理としては、十分すぎるわけですね。

 というわけで、料理なんかほとんどできない管理人が、こいつを使ってどこまでやれるかトライしてみました。麺があるんだから、タレさえ何とかすれば何とかなるはずだ! と思って何とかする意気込みです。

 ほら、沖縄から届きましたよ。豆腐麺。

豆腐麺

 写真からもわかるように、ピッチピチの真空パックで固めてあります。袋をビリビリと破いて取り出すと、かなり固いです。最初に、それをほぐします。

 パカッと2つに割って、内側にある麺からほじくるように引き出します。このとき、なるべく丁寧にやると麺が千切れず、食べるときにズズーッとすすりやすくなりますね。

 1パック3食分450gを全部ほぐすと大量ですから、デカめのボウルのご用意を。で、そいつを熱湯にドカッと突っ込んで、けっこうゆでます。その時間はどれほどかといえば、判断が実にムズカシイ。でも、3分だとちょっと短く4分以上あるといいかな、できれば5分ぐらいかな、みたいな感じです。何がいいたいかというと、最終的に何にして食べるかにもよるし、麺の固さなんて好みじゃないか! ということ(笑)。

 正直いうと、3分でも4分でもあまり変化がないぐらい固い麺です。でも、ゆで時間が足りないと、輪ゴムを噛んでるような感覚が少々残るかなあ……。

 仮に5分ゆでるとしても、その間はあまりグルグルかき混ぜないほうがいい。なぜなら、お湯+麺だけの状態では重くて重くてかき混ぜにくいし、あんまり無理すると切れちゃうのですね。なので、じっと我慢の子でそっと見守る。で、ここだという瞬間に、乾坤一擲(※けんこんいってき、と読みます)の勢いで付属の「かんすい」を投下します。この子が、麺のお肌をツルツルにする係です。ここからは、かなり混ぜやすいです。

 そいでもって、鍋から出せばできあがり。ここからは味つけです。ほらもう、これで完成したようなもんだ! どんなもんだ!


○ざるそば風

 小細工なし。島豆腐麺をゆでて冷水で洗って、ざるに載せただけ。もちろん風味は異なりますが、そば粉に似た感じが味わえてgood!

ざるそば風

○月見そば風

 温かいバージョン。そばに近い印象は、どちらかといえば冷たいほうが上かな。やっぱり、島豆腐麺は大豆臭さが少ない点がよいです。

月見そば風

○たらこパスタ風

 ほぐした赤いたらこと、溶かしたバターでよいこらしょ。冷蔵庫にあった少量のたらこで作ったから、イマイチ赤みが不足してますね。でも、噛みごたえがアルデンテっぽくて◎でした♪

たらこパスタ風

○ラーメン風

 市販の醤油ラーメンスープ使用です。麺のゆで時間が足りなかったらしく、ちょっとモゴモゴする感じが残ってしまいました。その点が、ちょっと失敗かな。

ラーメン風

 と、必死の思いでここまで4点作成したら、驚くべき写真がfacebookに載っかっておりました。探究心旺盛な北九州三島さんが、愛農ポークを山ほどあしらった絢爛豪華な作品を発表しておられたのでございます。ま……ま……負けましたっ!(笑)

ラーメン風

【食後の感想】

 やってみてわかったのは、大豆麺と小麦麺はジャンルの異なる食べ物だということ。匂いが嫌だという人もいますが、この商品はそれほどでもありません。主張するタイプのスープと組み合わせれば、な~んてことないんじゃないかなあ? というわけで、冷やし中華や焼きそばにするのもよろしいのではと思います!

 もちろん、中国産の豆腐干糸(とうふかんす)をはじめ、同様の麺は各種販売されています。どれがいいかは、やっぱり個人の好み。でもコレ、糖質セイゲニストだけじゃなくて小麦アレルギーの人でも食べられるから、将来有望なジャンルなのですね。

琉球豆腐株式会社